【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
目をつぶっているうちに眠りについてしまった私は、真夜中、もそもそと布団が擦れる音で目を覚ました。
「……んぅっ、」
瞼を半分開くと、隣で寝ていたはずの虹くんの姿がない。
……トイレかな?と思って上半身を起こすと、
「あ、わり。起こした?」
タイミングよく部屋のドアが開いて、虹くんが戻ってきた。
「虹くん、トイレ……?」
暗闇の中でもなんとなくシルエットだけが見える。
「あんまりこっち見んな……」
「へ? あ、ごめ……」
この時、なんでか上手く言えないけれど、虹くんがよそよそしい気がしたんだ。