【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
再びベットに入った虹くんは、背中を向けずにこっちを見ている。
私がぼんやりとした頭で首をかしげれば、
「ごめんな起こして」
そう言いながら私にタオルケットをかけてくれる。
「そんなに見なくてもお前に何もしたりしないから、安心して寝ていいよ」
ほんの少し、虹くんが笑ったような気配がした。
トクンと胸が高鳴るのは、もう何度目かわからない。
「……逆に寝れません」
そんな風に見つめられたら、あっという間に目が覚めちゃう……。
「なんで?」
「なんでって……虹くんのせいだよ……っ」
本当に、まるで自覚がないんだから……。
「なんもしてないだろ?」
「なんもしてないことが罪なの……」