【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
みんなと仲良くなりたい。
そのためにも、少しずつ変わっていかなきゃって。
そして、小さな積み重ねが日の目を見た。
だんだん挨拶を返してくれる子が増えてきたことに、喜びを噛み締めるようになって、私はひとりでも学校が嫌いじゃなかった。
けれど、翠がいなくなってしばらく経ったある日、ウワサが流れ始めた。
「黒田さんが魔女の子供? ぷっ……なぁに、それ」
突然聞こえてきた女子の話し声。
私のことを話してる……?
「これは嘘みたいなホントの話なの」
「ホントって、どういうこと?」
教室の窓際に集まる女の子達。
その真ん中には、憧れの的であるあの子がいた。