【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


みんなと仲良くなりたい。


そのためにも、少しずつ変わっていかなきゃって。


そして、小さな積み重ねが日の目を見た。


だんだん挨拶を返してくれる子が増えてきたことに、喜びを噛み締めるようになって、私はひとりでも学校が嫌いじゃなかった。


けれど、翠がいなくなってしばらく経ったある日、ウワサが流れ始めた。



「黒田さんが魔女の子供? ぷっ……なぁに、それ」



突然聞こえてきた女子の話し声。

私のことを話してる……?



「これは嘘みたいなホントの話なの」


「ホントって、どういうこと?」



教室の窓際に集まる女の子達。

その真ん中には、憧れの的であるあの子がいた。

< 189 / 369 >

この作品をシェア

pagetop