【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
* * *
暗闇の中に光がさした。
眩しさに目を焼いて、ゆっくりと重い瞼を開く。
……あ、今の夢?
そっか。
私、あの頃の嫌な夢をまた見ていたんだ。
夢でよかった……と、安堵したのもつかの間で、
「起きた?」
「……えっ、虹……くん?」
寝起きっぽい低い声が間近でしたから驚いた。
……って、あれ?
人肌を感じる温かいぬくもり。
至近距離には虹くんがいる。
「これ、なんで……?」
だけど私が心底驚いたのは、自分がいる場所だ。
同じベットで寝ている虹くんが隣にいるのはいつものことなのに……