【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
自分の目を擦ると涙が目の縁に溜まっていた。
「うなされてたっぽいから心配した……」
ぷいっと逸らされてしまったけど、虹くんは心配してくれたみたい。
って、勘違いかもしれないけど……。
そう思ったら、胸が甘く締め付けられていく。
「泣くほど嫌な夢でも見た?」
虹くんの手は、まだ私の背中に添えられていて……。
うんともすんとも言えない私の顔は熱でもあるのかと思うくらいに熱い。
「……だいたい、こんな状況でほっとけって方が無理があるだろ」
「……っ!?」
しょうがない奴……と。
不服そうに溜め息までもらしているのに、くしゃくしゃと私の頭を撫でている。