【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
♡ふたりきり、初めての夜


──その日の夜。


はぁ、はぁ、はぁ……っ。


緊急事態!変態が侵入!と警報器を鳴らされても文句は言えないくらい息を荒くした私は、なんとか女子寮まで辿り着くことが出来た。


食堂に向かって、何食わぬ顔で夕飯を食べることに成功!


でも、なんだかそわそわして落ち着かなかったな……。


美味しそうなコロッケだったのに残念だ。


お風呂だって広くて綺麗な大浴場。


それでもカラスの行水でさっさと上がったくらい。



先輩らしき人とすれ違った時もぺこりと会釈をしたけど、「何号室の寮生?」なんて聞かれたら、どう答えればいいの!?


この先が思いやれる……。


さぁ、ここからまた虹くんと同じ707号室に戻らないと……。

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