【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
♡魔女と呼ばれた日
* * *
あの教室には、可愛い顔をした悪魔がいた。
「星七ちゃんは魔女の子供だから、これから魔女狩りをするみたいだよ」
「その話って、マジ?」
「茉莉花ちゃんから聞いたから間違えないよ」
ヒソヒソ、ニヤニヤ、冷たい笑い声。
ウワサは瞬く間に駆け巡り、みんなの視線が突き刺さっていつも痛かった。
……誰も魔女なんて存在を信じるはずがない。
心の中でそう思っていたのに、城ヶ崎さんの発言力は効果絶大だった。
「今まで隠してたんだろ?」
「生き物係りやってんのも、本当はイモリを食うためなんだって聞いたぞ……」
「うえぇ……気持ちわりぃ!」
違う……。
生き物係りは、休み時間が潰れるから誰も引き受けたがらなくて、くじ引きで私が当たってしまっただけだ。