【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「星七ちゃんが災いをもたらしたんだよ」
「うんうん。翠ちゃんが突然転校しちゃったのも、魔女の呪いだよ」
「……えっ。じゃあアレもそう? 先月、エミちゃんが肺炎になっちゃったのも……」
「絶対そうだよ。リクくんが鉄棒から落ちて大怪我したのも、みーんな、この魔女の子供のせいじゃん!」
頭が真っ白になって心臓が縮みかけていく。
全て、このクラスに私が災いをもたらしたことが理由とされた。
そんなの馬鹿げてると思った。
でも、それに対して誰ひとり異を唱えることもなく、悪意はどんどん加速を増していった。
「魔女の刻印があるか調べるぞ!」
身体を押さえつけるために私へと群がる男子。
「ふふっ。魔女の身体ってどうなってんのかな」
刃のように振り下ろされる女子の笑い声。
それは“魔女狩り”と呼ばれたイジメだった。