【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「みんな楽しそうでよかったぁ。悪いことをすると、ちょっとドキドキしてワクワクするもんね」
零れ落ちそうなほど大きな目をキラキラさせる城ヶ崎さんに、私は絶望した。
どこにいても追い回される日々、そんな中、私はやっと逃げ場を見つけた。
冬のプールは汚れていて誰ひとり訪れない。
手がかじかむくらい寒かったけれど、ここならひとりになれるから。
「……なんだよ、誰かいんのかよ」
強ばった力が抜けると思い何度か訪れたある日。
突然、無愛想な声が降ってきた。
心臓が飛び出しそうになって、恐る恐る見上げれば、そこには見知らぬ男子が立っていた。
「……っ、」
慌ててプールサイドから立ち上がり、反射的に逃げようとした直後。