【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
けど、それは一時に過ぎなかったのだ。
中学に入学したら、魔女だなんて誰も信じないだろう。
そんな幼稚なことを言っている方が恥ずかしいと、声をあげる人がいるかもしれない。
少しの期待を胸に学校へ通い続けた。
それが私の唯一の抵抗だったから。
だから、これ以上にエスカレートするなんて思ってもみなかった。
再び始まった魔女狩り。
変わることのない長い日々。
制服を脱がされそうになったある日、私の心は限界を迎えた。
「……もう、学校には行かない」
震えを隠して口に出したその時、私は崩れ落ちて泣いた。
お母さんを守ることなど出来なかった。
私は戦いに負けたのだ。
「もういいんだよ、星七……」
私以上に泣いていたのはお母さんだった。
それ以来、部屋に引きこもり、みるみると痩せていく身体。