【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「……てかそいつに今会ったとしても、その男だってわかんの?」
「もちろん。絶対わかるよ」
あの男の子のことを忘れるはずがないんだ。
「だってその男の子、目の色が違うから」
──綺麗なあの瞳を、忘れたことはない。
「目の色が……違う?」
ポツリと繰り返すその声が戸惑っていた。
「うん。右目がグリーンで、左目は微かに茶色がかってるの。オッドアイっていうんだって。私、ずっと知らなくて……お母さんが教えてくれたの」
虹くんの瞳は、逃げるように私から宙へと逸らされた。
「えと……私ね、初めて見た時、透き通るようなグリーンで、綺麗だなって思ったんだ」