【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「そのうちちゃんとわたしに話してよ? 寮では全然星七のこと見かけないし……何か訳ありって感じだし?」
ドキッ!
ジーっと私に視線を投げてニヤリと笑った翠に、意を決して口を開いた。
「……全部、いつか翠にも話すから! ちゃんと知ってほしいから!」
ミッションのことも、過去も含めて、私から話すから。
その時は、どうか翠に聞いてほしい。
「やっぱり訳ありってことね? おかしいと思ったのよね。一度も部屋に呼んでくれないし、星七の部屋はどこにも見当たらないし?」
「……そ、それは!」
「でも、星七が話してくれるの待ってるよ。だから絶対約束だよ? 破ったらチョコポテト100個奢ってね?」
ふふっと笑った翠の顔に、私も笑顔になる。
「うん……!」
「よーし! じゃあ彦星が待つ星祭りに行くわよー!」
「彦星!? あの虹くんが!?」
またひとつ、心が晴れていく。
鮮やかな夕焼けの空の下を、翠と一緒に歩いて学校へと向かった。