【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「お兄ちゃん……っ」
「ったく。ちょっとこっちに来い」
「わわっ……!?」
“星祭り実行委員”。
そう書かれた腕章をつけるお兄ちゃんに無理やり引っ張られていく。
「お前がここに来てるとは思わなかったな」
「……いいじゃん、別に」
「まぁ、構わないが。それより、その格好はなんだ?」
人混みを避けた場所まで連れてくると、腕組みをして私を見下ろした。
「……これはっ、翠が選んでくれたの……! レーヴで貸出しをしてて。それで髪も、全部わざわざやってくれ……」
──カシャッ
……は?
なに今のシャッター音は!?
「いや、何してんのお兄ちゃん……!?」
なぜかスマホをこちらに向けているお兄ちゃんに大きな声をあげた。