【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2

｢さっさと終わらせるって言ったのに、お前──｣



……と。

そこまで言いかけた虹くんは、なぜか突然ピシャリと固まって、いっぱいに目を開いた。



｢ホントにごめんね！？ 支度に時間かかっちゃったり、今……お兄ちゃんに捕まっちゃって……って。虹くん、どうしたの？｣



唖然としている虹くんの瞳をまじまじと覗き込んだ。



｢……なに？ 今日どうした？ めちゃくちゃ可愛いんだけど｣


｢……っ！？｣



不意打ちでお砂糖攻撃をくらった私は、呼吸すら忘れてしまって。


体温がぐんっと上がっていくのを感じた。



｢……あ。悪い。普通に声に出た｣



当惑した呟きをもらす虹くんは、手の甲を口元に当てて｢やばいだろ……｣とそっぽを向いた。


やばいのは、私の方なんですけど……。