【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「だって、虹くんのこと待たせちゃうから!」
「俺はもう書き終わったからゆっくり考えていいよ」
余裕たっぷりに言い放った虹くんは、屋上のフェンスに背中を預けた。
そんな優しい一言に、ついつい虹くんに釘付けになる。
「なに? 俺の顔見て願いごとが決まるわけ?」
薄闇の中、淡く微笑みを浮かべる虹くんに、心臓はこれ以上ないくらい速くなっていく。
……発作でも起きそう。
だけど、それと同時に自然と降ってきた願いごと。
「決まった……」
短冊にペンを走らせて願いごとを書く。