【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「お前の体脂肪が1パーセント減りますようにって書いた方がよかった?」
口角を上げて意地悪を言う虹くんに、ぶんぶんと首を振った。
微かに目に溜まった涙が風に流れていく。
「嬉しい……すごく……」
「……別に。俺はただこれしか思いつかなかっただけ」
またそうやって、さらに喜ばせる言葉を添えてくるんだから。
虹くんが視線を泳がせた。
その背中越しに見える夜空には星が瞬いている。
「あっ! 流れ星!!」
瞬きよりも速く、夜の海を流れていってしまったけど、今確かにこの目で見たんだ。