【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「お前の体脂肪が1パーセント減りますようにって書いた方がよかった?」



口角を上げて意地悪を言う虹くんに、ぶんぶんと首を振った。


微かに目に溜まった涙が風に流れていく。



「嬉しい……すごく……」


「……別に。俺はただこれしか思いつかなかっただけ」



またそうやって、さらに喜ばせる言葉を添えてくるんだから。


虹くんが視線を泳がせた。

その背中越しに見える夜空には星が瞬いている。



「あっ! 流れ星!!」



瞬きよりも速く、夜の海を流れていってしまったけど、今確かにこの目で見たんだ。

< 258 / 369 >

この作品をシェア

pagetop