【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「虹くん見た!?」
「全然見てないけど」
「……そんな! もったいない!」
滅多に見えないから是非とも虹くんにも見てほしかった!と……白熱しそうになった私に、
「お前しか見てなかったから」
真っ直ぐに、虹くんが私を見つめて言った。
その表情は無数に瞬く星よりも綺麗で、穏やかだった。
だけど、私の心臓は真逆で、ドキドキとうるさいくらいに鳴っている。
「虹くん……っ、いよいよ暑さにやられたとかじゃないんだよね? だって、相手は私だし……それか冗談のつもり──」
「は? 言ったろ? 俺は冗談とか言わないって。それに、お前に何か聞かれたら割と素直に答えてる方だと思うんだけど?」