【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「……で、でも虹くん。カードには接触しちゃダメって書いてあったけど、このまま見てるだけなの……?」
意外すぎる繋がりには、きっと何か訳があるはず。
送り主だって、わかっていてここへ誘導しただろう。
それを見過ごせば、真相も闇の中だ。
「送り主が何を企んでるか知らないけど、俺は会うつもりないから」
送り主のルールに従えばそれが正しいだろう。
「でも、こんなに近くにいるんだよ……」
遠ざけ続けてきたお母さんに、声をかけたい。
「俺は会いたくねぇんだ、あの人に」
苦しそうに吐き出された声に、私まで胸が痛んだ。
「二度と会わない覚悟で家を出た」
アスファルトに視線を逃がした虹くんに耳を傾ける。