【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「越えようなんて思ってないよ。ただ、そばにいたいって……いさせてほしいって思う」
虹くんがそう望んでくれたら。
私はその手をとりたいって思うんだよ。
「あんたも、怖いと思ったか?」
「怖い……?」
「虹の呪いがあるんじゃねぇかって……あんたは、それを信じる?」
真剣な眼差しを向けて問いかけたあと、深恵くんは壁から背中を離した。
「まぁ、それがホントにあったとしたら、俺は喜んで虹の呪いにかかるよー?」
いつものようにヘラっと笑った。
……そっか。
この人は、いつもそうやって、虹くんを守ってきたんだ。