【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
もちろんセルフでやりますとも……!
学園のプリンスにそんなことさせない……じゃなくて、私が困るって!
ビックリした。
強硬手段に出ようとするとは、恐るべし虹くん。
それに、虹くんが私なんかと話してくれることが驚きでしかない。
女嫌いで有名な虹くんだからこそ、私とは口も聞いてくれないと思ってたから。
ちょっぴり肩の力が抜けた気がした。
「ちゃんと乾かしたの?」
「隅々まで乾かしたよ!」
「ふーん。じゃあこれ読んで」
「ん!?」
すかさず差し出されたそれに、私は目が点になる。
「俺が食堂から戻ってきたら挟まれてた」
それはふたつ折りのカードだ。
どうやら早速ミッションがきていたらしい。