【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「大地……」
私は降りきった階段の影に身を潜める。
覗き込まれたりでもしたら終わりだ……。
大丈夫かな、はみ出てないだろうか……。
「やっぱり俺の愛しい虹じゃん。前もそうだったけど、夜な夜な何してんの?」
どうやら元『肩足』と呼ばれた私の図体ははみ出てないらしい……。
「お前こそ……」
「俺はアレ。見張り番ってやつ。当番制だからそのうち虹にも回ってくると思うよー?」
「……へぇ。意外と真面目にやってんだな」
言いながら、さりげなく私が隠れている場所の前に虹くんが立っている。
「ここの寮長ってバカほど厳しいだろ? 前に忍び込んだ男女のことも、未だに探してるっぽいし。んで、俺も真面目にやんねーと罰くらうからやってんの」