【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


私も虹くんと出会ったことで、前を向けるようになった気がするんだ。


……少しだけ、勇気が湧いたんだよ。



「お母さん達が住んでいたこの寮に、今私と虹くんが住んでるなんて、こんなすごい偶然ってホントにあるんだね」



不思議だ……。

すると、虹くんの瞳がこちらへと降りてきた。


そして、私の目を見つめた虹くんは、



「それ、偶然ってより奇跡の間違えだろ?」



月よりも淡く微笑んだ。


私と虹くんが魔女の住む棟に引き寄せられたのも偶然じゃない気がして。


これは必然だったのかもしれない。


その謎を解く鍵は、きっと最後のミッションに隠されている……。

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