【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
もっと伝えたいことはたくさんあるけれど、言葉にならなくて、私は虹くんにギュッと抱きつくのが精一杯だった。
「今日はずいぶん大胆じゃない? そんなに会いたかった?」
「……会いたかった……っ、ずっと……忘れたことなんてないもん……」
あの時の男の子が、虹くんがここにいるんだもん。
「それは俺のセリフだから先に言わないで?」
同時に顔を見合わせて、私と虹くんはお互いに笑い合った。