【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
♡送り主の正体
「──宝物は見つかったのか?」
その時、扉の方から聞きなれた声が飛んできた。
ビクリと肩を揺らして、虹くんの腕の中から飛び出した。
「……えっ!? お兄ちゃん!?」
なんでここに……?
まさか、忍び込んだことがバレた!?
「電気くらいつけろよな。まったく」
「こ、この部屋……電気あったの!?」
「当たり前だろう。定期的にこの部屋の維持のために点検に来ていたんだから」
パチッとスイッチを押す音と同時に、本当に電気がついた。
制服姿のお兄ちゃんが腕組みをしてこっちを見ている。