【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「……だ、だから、これからもう少し……お兄ちゃんと仲良くしてもいいかなって思ったりして……お母さんにも、言われたから……っ」
「……母さんに言われたなら、仕方ないな。まぁ……考えてやってもいいぞ」
意地っ張りな私達に、「素直になんなよ?」と、隣で虹くんがクスッと笑った。
なんだかくすぐったい気持ちになって、私は肩をすぼめた。
「だがしかし、ひとつだけまだ言ってなかったことがある」
「ま、まだ何かあるの!?」
まさか、まだミッションがあるとか言わないよね!?
「母さん達は相部屋にしろとは言ってない」
「「………は?」」
私と虹くんの呆れた声が見事に重なった。