【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「そうでしょ? 黒田と一緒に寝ろってことだろ?」
目を細くした虹くんの瞳から逃げるように俯いた。
「っ、わ、私が床で……」
「床で寝るなんて認めないけど?」
うっ……。
完全に虹くんに見透かされてしまった。
虹くんがはぁっと溜め息を吐き出す。
「いいの? 俺と寝て。黒田が嫌がることするような男かもしんないよ?」
「嫌がることって? 悪口?」
虹くんがおでこに手を当てて二度目の溜め息をつく。
「だって私、ずっと男子から……って……なんでもない! 大丈夫!」
誤魔化しつつ、私は胸を張って主張する。
「虹くんが私に何もしてこないと思ってるから!」
「聞き分けないね?」
「少々頑固かも……」
気まずさに襲われつつも、チラリと虹くんを見る。