【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
虹くんを見上げる。
真っ黒じゃない……本当の虹くんの綺麗な瞳を見つめていたら、堪らなく泣きそうになった……。
「……虹くんは、なにか見つけられた?」
声を絞り出して問いかける。
「俺も、見つけたよ」
虹くんの表情はとても穏やかで、その答えに、私は安心した。
……よかった。
虹くんも、見つけられたんだね。
「……これ、忘れんなよ」
テーブルの上のカードを私に差し出す。