【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「ズルいって? それは俺のセリフだから」
「……へ?」
弾けるように顔を上げれば、
「こんなに好きにさせといて、なにいってんの?」
私の瞳を覗き込む虹くんに、思わず瞬きも忘れてしまって……。
「そんな可愛い顔で見つめられたら、いい加減俺の我慢も限界なんだけど」
虹くんの綺麗な色をした瞳に、見惚れてしまいそうになる。
「いつから我慢してるか知らないだろ?」
「……我慢?」
ポツリと繰り返す私の頬に、虹くんの手が触れた。
「好きで好きでたまんないってこと」
じわじわと顔が真っ赤になっていく私に、「わかったの?」と近距離で囁いた。