【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「お前なぁ……」
「あ、これは……虹くんがプリンスって言われてるからって理由じゃないよ!? 興味本位とかじゃなくて、えと……」
ああ、もう!
ずっと引きこもってたせいか、誰かに伝えるってことが難しすぎる!
「私……虹くんを知りたいの……っ」
「そういうところじゃない?」
「え?」
「ひとつ教えておくと、今みたいな顔あんまり見せないでくれる?」
虹くんは手を伸ばしてパチンッと部屋の電気を消した。
え……?
待ってよ虹くん。
今みたいな顔って、今後のためにもどんな顔だったか鏡で確認したいとこなんですが。
けど、真っ暗になってしまった……。
虹くんがベットに潜り込んで背中を向けたことだけがわかる。