【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
♡プリンスと地味子の内緒事情
「そろそろ行くよ?」
「ま、待って虹くん……髪がボサボサなの!」
──次の日。
私が目を覚ました時には、虹くんはもう身支度を終えていた。
いけないいけない、早速寝坊だ。
慌てて髪をとかしても、天パだからなかなかまとまってくれないのだ。
いい感じに緩く巻いたように見せないと、頭だけ爆発に巻き込まれた人みたいになる恐れがあるからだ。
「もっと早く起きなよ? 朝飯食う時間ないだろ」
「うぅ……女子寮まで忍び込む時間まで考えてなかった……」
はぁっ、と虹くんは呆れたように溜め息を落とす。
明日からは朝ごはんのことも計算に入れておかなくちゃ!
……それに、虹くんと同じベットだから、全然寝付けなかったんだもん。