【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
なんとか誰にも見られることなく靴を履き替えて、寮の外へと出ることに成功した!
あとはこのエスポワールの門を出るだけだ!
「それ、俺が持つから」
虹くんが私のリュックに手をかける。
「え、でも……」
「万が一に備えてだよ。見つかったら逃げる時邪魔だろ」
もう私のリュックをおろしている……。
「ホントに、いいの……?」
「連帯責任ってのが嫌なだけ。早く」
「あ、ありがと……っ」
虹くんにリュックまで持ってもらって悪い。
さらにはフォローしてもらって、援護してもらって……。
おかげで無事に学校まで辿り着くことが出来た。
「色々手助けしてくれて、ありがとう」
「一心同体みたいなとこあんだから、しょうがないだろ」
一心同体……っ!?
虹くんというイケメンが放つそれはすごいパワーワードだ。