【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


だけど、もしルームメイトってことがバレたら、私も女子に詰め寄られて押し寿司みたいに潰されそうだな。


覚悟しておこ……。


ミッションクリアのためにも虹くんを知らなきゃいけない。


虹くんだって、そう。



* * *


一時間目の授業を終えた休み時間。


ぼっちで過ごすことにも慣れた私の耳がある情報をキャッチした。



「ねっ! 隣のクラスの女子が、虹くんのことを呼び出したらしいの! 」


「えぇーー! なにそれ抜けがけじゃん! 逮捕状発行レベルだから」



虹くんファンは殺気立っている。



「それがね? 告るって張り切っててさ!」


「まず虹くんは呼び出しにさえ応じてくれないのに!?」



……と、盛り上がったその時。

気だるそうにした虹くんが教室内へと戻ってきた。

< 47 / 369 >

この作品をシェア

pagetop