【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
だけど、もしルームメイトってことがバレたら、私も女子に詰め寄られて押し寿司みたいに潰されそうだな。
覚悟しておこ……。
ミッションクリアのためにも虹くんを知らなきゃいけない。
虹くんだって、そう。
* * *
一時間目の授業を終えた休み時間。
ぼっちで過ごすことにも慣れた私の耳がある情報をキャッチした。
「ねっ! 隣のクラスの女子が、虹くんのことを呼び出したらしいの! 」
「えぇーー! なにそれ抜けがけじゃん! 逮捕状発行レベルだから」
虹くんファンは殺気立っている。
「それがね? 告るって張り切っててさ!」
「まず虹くんは呼び出しにさえ応じてくれないのに!?」
……と、盛り上がったその時。
気だるそうにした虹くんが教室内へと戻ってきた。