【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
それからというもの、毎日戦争か、と思う怒涛な日が続いた。
──というわけで、私は虹くんのサポートがないとこの寮では自由に動くことなど出来ないのだ。
「私……もうこの先、虹くんなしじゃ生きていけない……!!」
「……お前なぁ」
ある日の夜。
私はどっと疲れて部屋の中で項垂れていた。
「だってトイレに行くのも必死なんだよ?」
「だからって、さっきみたいなこと言うな」
塩を撒き散らすのは虹くんの平常運転だ。
この部屋には独り言を呟く場所もないのか。
「ホントのことだもん。虹くんがいないとここで生活していけない!」
「あっそ」
うわ、塩すぎ。
しょっぱいよ、誰か水を!!
恨めしそうに虹くんを見やると、不意に目が合った。