【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「でもまぁ、確かにそうだな?」
フッ、と虹くんの口元が緩んだような気がした。
見間違いでも幻でもないならレア……だ。
「俺がいないと困るんでしょ?」
唖然とした私はこくこくと頷いてみせる。
「素直に頼ってくれれば聞いてあげるよ?」
「いいの……?」
すとんとベットから虹くんが降りてくる。
「だから勝手にうろうろしないでね?」
「うん! でもいいのかな……そんなこと、虹くんに頼んじゃうのは悪い気がするし……」
「なに? 俺にどうしてほしいの?」
そんな優しい目で見ないでほしい。
だって私が一番頼りたいなって思ってることは……
「虹くん待ってーー!! 今、大至急トイレットペーパーを……」
「……バカ。声がもれる。てか実況なんか頼んでねぇよ」
……そう、トイレである。
ごめんなさい虹くんと謝りながら用を足す。