【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
そして、朝いつものように戦闘態勢に入る私と、至って冷静沈着な虹くんとともに707号室を出る。
「……ところで、いつになったらミッションクリアになるのかな?」
ミッション発令を受けてから10日くらいは経っているのに。
「お互いのことを知ったらじゃないの?」
「多少は知ってきたつもりだよ?」
塩対応ではあるけど、ときどき優しい一面を持っているところとか。
「それは俺もそう。たとえば寝相が悪いとかな」
「えぇっ! 私……寝相悪いの!?」
虹くんに蹴り入れたりしてたら立派な傷害罪じゃん。
そんなやり取りを繰り広げて、門から出て学校へ辿り着く。
誰も見てない!と一安心。
すると、そこへ……
「にーじ。なにしてんのー? 浮気?」
ベタッと虹くんの背後から抱きつく黒髪の男子が現れた。