【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「ねぇ虹。お前も寮に入ったんだろ?」
「お前もって、なに?」
「俺もエスポワールなんだよねー。ちなみに701号室」
「は?」
えぇっ、同じフロアってこと……?
「虹のことが心配すぎて追いかけてきた」
「……嫌がらせか」
「で、いつ部屋に入れてくれんの? 早く泊まり行きたいんだけど」
「来んな」
申し訳ありませんが私からも来ないでくださいと心の中でお願い申し上げる。
「なんで? 着替えの勝負下着も持ってくよ?」
「……見たくもない」
「虹が眠れない時は俺が腕まくらしてやろうか?」
「ぶち転がすよ?」
うん、すごい塩。
なのに深恵くんはヘラヘラ笑ってる。
その微笑みは艶っぽくて妖しい。