【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
虹くんはこの深恵くんにさえも塩攻撃で容赦がないんだな。
またひとつ虹くんのことを知った。
だから、早くミッションクリアにならないだろうか。
そんなことを考えながらふたりの背中を見つめていると、深恵くんがくるっと振り返った。
しっかり目が合ってドクッと心臓が揺れる。
ふんっと口角を吊り上げて、なんとも悪魔的な笑みを浮かべてきた。
「俺の虹だから、独り占めしないでね?」
「……っ、」
独り占め!?
ベッと舌を見せて、虹くんと去っていった。
なんか見透かされてる……?
いやまさか……。
寮から出てきた時だって誰もいなかったから見られていたはずがないもん。
けど今、確かにロックオンされた気がするんだけど。
私の中の秘密名簿、要注意人物レベル3に入れておこう。