【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
ドキッ!
近すぎ……。
免疫ないから心臓が激しく暴れ出してしまう。
この勢いなら虹くんの顔面まで私の心臓が飛び出していくだろう。
そんなことにでもなったら、傷害罪に問われるかもしれないのでなんとか落ち着くことにしよう。
ふぅ……。
「………って、ちょっと待った!! ここは私の部屋だよ!?」
そうだ、ここは私の部屋!
しつこいけど、ここは待ちに待った私の部屋だ!
「そんなわけないだろ?」
「なっ!? そんなわけあるよ!」
「お前、正気?」
私がやばい奴みたいな確認の仕方しないでよ……!
「もちろん! 正気正気!!」
だって今、豪華な門をくぐって、ホテルみたいな入口を通り抜けて。
なぜかわからないけど、ここだけ他の部屋から遠く離れていて、閉鎖的な廊下を歩いて辿り着いたんだもん。