【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
虹くんの胸の中に飛び込むような形になる。
……虹くんが私に触れてる。
ポスッと受け止める虹くんに、私は息をのんで固まった。
とんでもないことが起きてるんだもん。
「体重管理? なに言ってんだよ」
虹くんの足の間に私の身体は収まっていて、さりげなく閉じ込められている。
「ちょっ……あの、虹くんの足が……」
「ちゃんと食ってんの?」
フッと、耳元で吐息混じりの虹くんの声が落とされた。
こんなのドキドキしないわけがない……。
「聞いてる?」
「ひゃあぁぁっ!!?」
虹くんの腕は私のお腹辺りに回っていて、ゆるいホールド状態。
瞬時に、身体中の熱が顔に集まっていく。
「トレーニングするくらいなら、まずはご飯ちゃんと食べな?」
私の肩にそっと手を置いて、ゆっくりと身体を離すけど、近距離すぎるのに変わりない。