【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
虹くんの顔が私の返事を確認するように寄せられた。
「えと、初めて食堂でおかわりした……よ? 白米二杯食べたし……あっ、でも炭水化物摂りすぎたなって反省はしてて……」
あわあわと必死に口を動かせば、
「ぷっ。もう限界」
「へっ? 」
虹くんのツンとした表情が、ふわりと和らいだ。
えっ、虹くんが初めて、笑った……?
予想もしない出来事に、今度は私が確かめるように虹くんを見つめる。
いや、見惚れていたと思う。
「トレーニングとか、体重管理とか。なんでそんな真剣なんだよ」
「だ……だってっ、ミッションクリアしたいもん!」
「だったらなおさらちゃんと食べなよ。わかったの?」
口元に手を当ててるけど、目元がまだ笑っている。
どうしてか、指摘されているのに嬉しくなる。