【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「寝ない。もっと黒田のこと見てたいんだけど、ダメ?」


「ええぇ……!? 私……?」


「寝るのもったいないくらい。この本より面白い」



本って……。

さっき寝てるのかと思ったら読書してたの?


秘密工作が上手いんなんて知らなかったよ!


じゃあ、私は虹くんの読書タイムを邪魔しただけじゃん……。



「続けなよ。トレーニングなんだろ?」



って、言われても……。

虹くんはまだおかしそうに笑ってる。


イケメンが微笑みながら私を見てるとか、これじゃあ動悸が激しくなる。


……これだけで有酸素運動だ。



「そっ、そういえば、虹くんは、私のこと何かわかった……? ミッションクリアしたってことは、わかったことがあったのかなって」



とてもトレーニングどころじゃないし、聞いてみることにした。

< 84 / 369 >

この作品をシェア

pagetop