【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「寝ない。もっと黒田のこと見てたいんだけど、ダメ?」
「ええぇ……!? 私……?」
「寝るのもったいないくらい。この本より面白い」
本って……。
さっき寝てるのかと思ったら読書してたの?
秘密工作が上手いんなんて知らなかったよ!
じゃあ、私は虹くんの読書タイムを邪魔しただけじゃん……。
「続けなよ。トレーニングなんだろ?」
って、言われても……。
虹くんはまだおかしそうに笑ってる。
イケメンが微笑みながら私を見てるとか、これじゃあ動悸が激しくなる。
……これだけで有酸素運動だ。
「そっ、そういえば、虹くんは、私のこと何かわかった……? ミッションクリアしたってことは、わかったことがあったのかなって」
とてもトレーニングどころじゃないし、聞いてみることにした。