【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「俺からすれば平凡とは思わないけどね」
「そ、そうかな……?」
「さっきみたいに笑った顔限定でね?」
呼吸すら忘れるかと思った。
限定……だなんて言われてるのに、それが嬉しいとか思ってる。
これまでにないほど、鼓動は一気に加速していく。
「……っ、私が笑った顔……限定?」
首を傾げる私と虹くんの視線と視線が交差する。
「あの、それとはどういう意味なの虹くん!」
真剣に虹くんを見る私と、気のせいかと思う程度だけど顔が赤い虹くん。
見つめ合うこと数秒……。
ふいっと、先に視線を逸らしたのは虹くんの方だった。
勝った……!
……じゃなくて、虹くんってば、どうしたのかな。
「……エアなわとび50回」
「え!?」
「俺からのミッション」
「虹色ミッション!? 鬼すぎるんですが!」
結局、意味がわからないまま過酷なミッションを下されたのだった。