【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「ほら……っ、ね!? 707号室って書いてあるでしょ!?」
私の名前も刻まれているよ!と指をさした。
「へぇ。これ俺の案内状」
……と。
ドライな態度全開な虹くんが、今度はそれを突きつけてきた。
そしてそれは私の物と全く同じだ。
違うことといえば宛名だけ。
………魔女の住む棟も、部屋番号さえまさかの完全一致。
「ど、どうなってるの!?」
私はしばし唖然とする。
狭いワンルームの中にはベットとテーブル、それからクローゼットがあるけれど、とても相部屋には見えない。
そもそも男女が相部屋になるわけがない!
「これ……なんか、手違いじゃない!? 私、寮長さんに抗議してくる!」
意気込んで部屋を出ようとしたけれど。
──パシッ
虹くんが私の手を掴んで引き止めた。