最期の花が咲く前に

登場人物、説明、目次

最期の花が咲く前に
檸檬soda最期の花が咲く前に
「陽汰、ありがとう。」
「俺の方こそ、ありがとう、咲那。」
これは、一つの愛のお話。
悲しくも、優しい愛のお話。
*☼*―――――*☼*―――――

世間では、最近『奇病』が流行り始めたらしく少々焦りを見せている。
周りにはそんな人いないから、半信半疑の状態だったのだが…


もしもあなたが、実際に治ることの無い病にかかってしまったら
どうしますか？


登場人物
姫野 咲那 奇病『花咲病』にかかる少女。長く生きられない事実に抗う中で、様々な体験をする。
陽汰の事が好きであるが、その気持ちを押し殺そうとしている。

日比谷 陽汰 咲那の幼なじみ。奇病にかかった彼女を支える存在。父親は奇病を世に知らせるために働きかける政治家
『日比谷 徹』の一人息子でもある。

藤井 真菜 咲那の親友。彼女の奇病である『花咲病』に母がなってしまい、数年前に他界してしまった過去をもつ。
そのため、咲那まで死なせないという精神にかられる。

マスクさん 咲那の通う奇病専門病院で出会ったいつもマスクをしている青年。透き通るような白髪が特徴的。
(東堂 葵) 彼は『白化病』にかかっている。
姫野 雪 咲那の姉。咲那が大好きだが、ベタベタと接することが出来ない。嫌われたくない、シスコンの姉である。
奇病については理解のある人で、咲那のことを支える。

姫野 太一 咲那の父。咲那の意見に賛成してくれ、背中を押す。良き父。
姫野 鈴香 咲那の母。心配性で、咲那と雪のことを第一に考える。父は後回し…。良き母。

藤井 萌 真奈の母。数年前に花咲病で亡くなった。生前は、真奈と咲那と陽汰を遊びに連れて行ってくれたり、色々な話をし
てくれた人物。花咲病の発症例が国内で少ない時に発症したため、世間からのイメージがとても悪く、苦しんだ。

新塚 春夏 咲那の主治医。咲那はハル先生と呼ぶ。ほんわかとした雰囲気があるが、
花咲病の第一研究チームの一員で、信頼のある先生

ここで出てくる奇病
花咲病
身体に花が咲いていき、やがて死に至る奇病。
自身の栄養を使用するため、どんどん弱ってしまう。
治療法は確立していない。

白化病
体の色素が抜けていく病気。進行と同時に体の機能が低下していき、やがて死に至る。
治療法あるが、難易度があまりにも高く、治療による死者が多いため、治療はおすすめされない。



最期の花が咲く前に 目次


一章、そんなのあるわけないよね
二章、発覚
三章、腕に咲く桜
四章、マスクの青年
五章、咲いた思い
六章、奇病を受けいれる事
七章、君が思うままに
八章、幼い記憶と葵
九章、進む病
十章、平和な日常
十・五章、花の意味
十一章、二人だけの日
十二章、この病に明るい日差しを
十二・五章、冬から春
十三章、二人の結婚式
十四章、花咲病 　　　　　　　　　　　　その後のお話