一匹狼くん、 拾いました。弐
華龍の倉庫に二人でいくと、幹部室に、結賀と廉と伊織がいた。
なんと三人で勉強をしているらしい。
「あ、仁、ミカ、待ってたよー!仁も廉に勉強教えてあげてくんない? 私じゃ手に負えなくて!」
伊織が走って俺達にかけよってくる。
「……いいけど」
覚めた口調でいい、仁は机の上に教科書を広げて、眠そうにしてる廉の所に行った。
「ミカ、ちょっといいか」
廉の隣にいた結賀が立ち上がって、俺に近づいてくる。
「結賀、どうした?」
「ここじゃなんだから、屋上いくぞ」
「……ああ」
何の話だ?
首を傾げながら、俺は後を着いていった。