一匹狼くん、 拾いました。弐
【White cats】についたのは、夜中の0時前だった。
「……お前ら、どうした? もう店じまいの時間だけど」
葵が店から出てきて、駐車場にいる俺と仁に声をかけてくる。
たぶん、駐車場に忘れ物があったりしないか調べてようとして来たんだと思う。
「……葵、中で話がしたい」
俺は小さな声で言った。
「……おーけー。じゃあ中入って。お前らが入ったら、シャッター閉めるから、帰りは裏口から帰れよ」
「……わかった」「……ああ」
俺と仁は順々に返事をしてからバイクから降りて、バイクの鍵をかけてから、葵を追って店に入った。