小説家の妻が溺愛している夫をネタにしてるのがバレまして…
デート前の
嬉しいことに重版が決まり、デートと一晩中郁人くんを好き放題することが確定した。
そして今日は…。
デート当日。
「うぅ…。」
私は悩んでいた。
(ワンピース…? ……いや、スカート…。んんん……)
選んだデートスポットは夜景が綺麗なレストラン。
私が前にテレビで見て感嘆の声をあげたのを覚えていたのか、郁人くんが提案してくれた。
(夜は冷えるし、テラス席だからカーディガン持って行こう。この間買ったロング丈のフレアスカート履いて……あ、じゃあ上は…)
決まり出すと早い。
いつまで経っても大好きな人には可愛いと思って欲しいなんて願望を抱いた。
(髪、巻いて行こうかな)
ヘアアイロンに手を伸ばすと、部屋の外から郁人くんの声が聞こえてくる。
「詩乃ちゃん、そろそろ出れそう?」
「あとちょっと!」
郁人くんがいるからこそ味わう胸が躍るような感覚だった。
アイロンが温まるのさえ待ち遠しい。
(……大好きだなぁ)
溺愛している。
小説家にあるまじき語彙力かもしれない。
とにかく大好き。
そして今日は…。
デート当日。
「うぅ…。」
私は悩んでいた。
(ワンピース…? ……いや、スカート…。んんん……)
選んだデートスポットは夜景が綺麗なレストラン。
私が前にテレビで見て感嘆の声をあげたのを覚えていたのか、郁人くんが提案してくれた。
(夜は冷えるし、テラス席だからカーディガン持って行こう。この間買ったロング丈のフレアスカート履いて……あ、じゃあ上は…)
決まり出すと早い。
いつまで経っても大好きな人には可愛いと思って欲しいなんて願望を抱いた。
(髪、巻いて行こうかな)
ヘアアイロンに手を伸ばすと、部屋の外から郁人くんの声が聞こえてくる。
「詩乃ちゃん、そろそろ出れそう?」
「あとちょっと!」
郁人くんがいるからこそ味わう胸が躍るような感覚だった。
アイロンが温まるのさえ待ち遠しい。
(……大好きだなぁ)
溺愛している。
小説家にあるまじき語彙力かもしれない。
とにかく大好き。