Tear Song〜君のために〜
「ありがとうございました!!」
あたしがマイク越しに言うと、歓声と拍手が沸き起こる。それも何万人もの人のもの。あたしの胸は喜びと幸せで満ちていた。
歌手デビューして早五年。大変なこともたくさんあったけど、ドームツアーができるほどまで登り詰めることができた。
「お疲れ様です」
スポットライトが輝くステージから降り、豪華な衣装から普段着に着替え、まだ動き回っているスタッフさんに声をかけてあたしは家に帰ろうとしていた。
多くの人に応援されて、地元に帰った時には友達にも「この曲好き!!」と笑顔で言ってもらえる。それに何より、素直に吐き出せないこの恋心を歌になら乗せることができた。
「アイツ、新曲聴いてくれたんだよね……」
あたしの頭の中に幼なじみの顔が浮かぶ。元気だけが取り柄でまっすぐで、正義感が強くて……。いつの間にか好きになっていて、それからずっと一途にアイツを想ってる。
でも、あたしはアイツと会うと素直になれなくてこの想いは言えてない。でも、そろそろ言いたいな……。
あたしがマイク越しに言うと、歓声と拍手が沸き起こる。それも何万人もの人のもの。あたしの胸は喜びと幸せで満ちていた。
歌手デビューして早五年。大変なこともたくさんあったけど、ドームツアーができるほどまで登り詰めることができた。
「お疲れ様です」
スポットライトが輝くステージから降り、豪華な衣装から普段着に着替え、まだ動き回っているスタッフさんに声をかけてあたしは家に帰ろうとしていた。
多くの人に応援されて、地元に帰った時には友達にも「この曲好き!!」と笑顔で言ってもらえる。それに何より、素直に吐き出せないこの恋心を歌になら乗せることができた。
「アイツ、新曲聴いてくれたんだよね……」
あたしの頭の中に幼なじみの顔が浮かぶ。元気だけが取り柄でまっすぐで、正義感が強くて……。いつの間にか好きになっていて、それからずっと一途にアイツを想ってる。
でも、あたしはアイツと会うと素直になれなくてこの想いは言えてない。でも、そろそろ言いたいな……。
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