Tear Song〜君のために〜
そんなことを考えていたら、スマホに電話がかかってきた。誰からだろう、とかばんの中からスマホを取り出すと、あたしの胸が高鳴る。頬が赤く染まった。
震える指であたしは通話のボタンを押す。アイツから電話なんて二年ぶりくらいだ。どうしよう、うまく話せるかな……。
「も、もしもし?」
「もしもし!ライブお疲れ〜!!」
その元気な声を聴くだけで、ライブでの疲れなんて吹き飛んでしまう。ヤバイ、嬉しい!!
「あ、あんたから電話なんて久しぶりじゃない!な、何?何かあったの?」
ドキドキしながらあたしは訊ねる。でも、次の言葉でそれは全て崩れ去った。
「実はさ、俺今度結婚することになったんだ。結婚式の披露宴で歌を歌ってほしくてさ……。頼めないかな?」
あたしの頭は一瞬にして真っ白になっていく。えっ?結婚?あたしは想いを伝えてないのに、別の人を選んだの?
グルグルと結婚という単語が頭の中に回る。あたしは何て言ったんだろ。でも、きっと「いいよ」って言ったんだろうな。「ありがとう」ってメッセージが送られてきてるから。
震える指であたしは通話のボタンを押す。アイツから電話なんて二年ぶりくらいだ。どうしよう、うまく話せるかな……。
「も、もしもし?」
「もしもし!ライブお疲れ〜!!」
その元気な声を聴くだけで、ライブでの疲れなんて吹き飛んでしまう。ヤバイ、嬉しい!!
「あ、あんたから電話なんて久しぶりじゃない!な、何?何かあったの?」
ドキドキしながらあたしは訊ねる。でも、次の言葉でそれは全て崩れ去った。
「実はさ、俺今度結婚することになったんだ。結婚式の披露宴で歌を歌ってほしくてさ……。頼めないかな?」
あたしの頭は一瞬にして真っ白になっていく。えっ?結婚?あたしは想いを伝えてないのに、別の人を選んだの?
グルグルと結婚という単語が頭の中に回る。あたしは何て言ったんだろ。でも、きっと「いいよ」って言ったんだろうな。「ありがとう」ってメッセージが送られてきてるから。