Tear Song〜君のために〜
二十代の男女が一つ屋根の下ってヤバいんじゃないの、と普通ならドキドキする。でも、もうあたしはフラれてしまっているから。アイツは結婚相手のことしか見えてない。それは今日一日でよくわかったよ。
「愛梨のやつさ〜、自分が可愛いって自覚してないんだよ!式のドレス選ぶ時もミニ丈のドレス選ぼうとしてたしさ〜」
ビールを飲みながらアイツは結婚相手のノロケ話ばっかり。あたしは「そうなんだ」と相討ちを打っては傷つく。この負の感情を全部歌にしたい気分だ。
アイツはお酒に弱い。ビールの缶を二本しか開けていないというのにもう机に突っ伏して眠り始めた。お店じゃなくてよかった。大柄なこいつを運ぶのは大変だっただろうから。
「ちょっと!!風邪引くよ!!」
あたしはわざとキツく言ってアイツの肩を揺さぶる。でも、アイツは「もう無理〜。飲めない〜!!」とか言ってまた寝始める。
お酒を飲んでいるからか、アイツの顔は赤く染まっていてとても無防備。あたしの喉がゴクリと動いた。
「愛梨のやつさ〜、自分が可愛いって自覚してないんだよ!式のドレス選ぶ時もミニ丈のドレス選ぼうとしてたしさ〜」
ビールを飲みながらアイツは結婚相手のノロケ話ばっかり。あたしは「そうなんだ」と相討ちを打っては傷つく。この負の感情を全部歌にしたい気分だ。
アイツはお酒に弱い。ビールの缶を二本しか開けていないというのにもう机に突っ伏して眠り始めた。お店じゃなくてよかった。大柄なこいつを運ぶのは大変だっただろうから。
「ちょっと!!風邪引くよ!!」
あたしはわざとキツく言ってアイツの肩を揺さぶる。でも、アイツは「もう無理〜。飲めない〜!!」とか言ってまた寝始める。
お酒を飲んでいるからか、アイツの顔は赤く染まっていてとても無防備。あたしの喉がゴクリと動いた。